国指定史跡 称名寺境内

金沢区金沢町212

称名寺境内

称名寺は、金沢北条氏の菩提寺で、北条実時が六浦荘金沢の居館内に営んだ持仏堂から発したといわれています。庭園は、鎌倉時代の寺院の代表的な庭園で、仏教の浄土曼荼羅を庭園に移した構成と解釈され、浄土式庭園と呼ばれています。庭園史上高い価値のあるものとして、大正11年(1922)、さらに昭和47年(1972)には周辺区域も含め、国指定史跡とされました。昭和53年から62年にかけて、全面的整備が行われ、鎌倉時代の浄土式庭園が復元されています。

県指定史跡 稲荷前古墳群

青葉区大場町156-10ほか

稲荷前古墳群

昭和45年(1970)に神奈川県史跡に指定された古墳群で、現在、3基の古墳を保存・公開しています。4世紀後半から7世紀にかけて造営されたもので、この地域の首長とそれにつらなる人々の墓地と考えられています。

県指定史跡 市ヶ尾横穴古墳群

青葉区市ケ尾町1639-2 市ヶ尾遺跡公園内

市ヶ尾横穴古墳群

昭和32年(1957)に神奈川県史跡に指定され、保存・公開されています。横穴墓は、丘陵の傾斜地を掘り込んで作られた古墳時代の埋葬方法のひとつで、市ヶ尾横穴古墳群は、6世紀後半から7世紀後半にかけて造られたもので、この地域の有力者の墓と考えられています。

上行寺東遺跡復元整備地

金沢区六浦2-4196ほか

上行寺東遺跡

上行寺東遺跡では、13~15世紀につくられた41基の「やぐら」と呼ばれる横穴式の墳墓と7棟の建物跡などが発見されました。中世六浦の信仰を考えるうえで貴重な遺跡として、昭和62年(1987)、遺跡の一部が復元・保存され、公開されています。